1960 年 13 巻 3 号 p. 153-156
(1) そば内実部よリルチンを分雌精製して, 元素分析その他により確認を行なった。
(2) ペーパークロマトグラム上のスホットの面積の測定によるルチンの定量方法を設定し添加実験を行ない回収率約91%の結果を得た。
(3) この定量方法によりそば種実およびそば製品中のルチン含量, 諸条件下における含量の推移などについて検討を加えた。
終りに御指導を賜わった前東大農学部名誉教授, 故佐々木林治郎先生ならびに御指導御校閲を賜わった東大農学部教授桜井芳人先生に深謝の意を表すると共に, 試料の元素分析などにつき御便宜を頂いた東大農学部有馬啓教授に感謝する。なお本研究費の一部を恵与せられた日本麺類業組合連合会 (理事長, 野川浩伸氏) に厚く謝意を表する。
(本報告の要旨は第14回栄養・食糧学会総会において講演した)