抄録
1. 鯨肉に燻煙処理を行ない, 得られた鯨肉燻製物を酢酸エチルにて抽出し, その抽出物についてペーパークロマトグラフィを行なった結果, 燻煙中に検出したと同様のスポットを検出した。すなわちナフトール, イソアミルガレイト, PG, ハイドロキノン, BHT様物質である。
2. 市販のたこ, たら, 若あゆの燻製品について調べ, たこと若あゆの燻製品は燻煙中の抗酸化成分と同様の物質を検出したが, たらの燻製品のみ異なったスポットを検出した。
3. 鯨肉燻製物をエーテルで抽出し, その抽出油の性状を調べ, 未燻製鯨肉抽出油に比ベ, 過酸化物価, 酸価が低い結果を得た。
4. 油脂に1種の抗酸化剤を添加するよりも, 混合添加したほうが抗酸化作用の大であることを知った。