栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
変敗油の毒性について (第1報)
添加抗酸化剤及びその分解物油の毒性について
梶本 五郎植竹 純子吉末 ひろ美
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1961 年 14 巻 3 号 p. 170-173

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抄録

110匹のネズミを一群とし, 変敗油と未変敗油で小麦粉をあげ, その揚げ物で飼育した結果, 変敗油のほうが体重の増加は少ない。
2BHAの0.1%, 0.01%, 0.001%添加油では, 添加量の多いほど体重の増加は少なく, 毛並も荒れ, 艶死数も多い。0.001%では殆んど毒性がなかった。内臓の組織的検索では, いずれの臓器も略正常で, 僅か肝臓では対照ネズミに比べ, 判別し難い程度の顆粒変性を認め, 脂肪量のみが可成り多くなっている。
3BHA, BHT, HQの3抗酸化剤の内, BHAが最も毒性強く, 次いでBHTで, HQは殆んど毒性を示さなかった。
4毒性を示すBHA, BHTも加熱分解したものでは, その毒性は消失した。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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