栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
そばの成分に関する研究 (第5報)
そばデンプンの性状 (その5)
古沢 康雄宮下 詮子
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1966 年 18 巻 5 号 p. 381-386

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抄録
(1) そばデンプンの膨潤過程を顕微鏡写真によって, つねに同一粒について追跡して調べた。そばのデンプン粒は65℃くらいから膨潤を始め, もとの形に相似形に直径で約3倍の大きさになるまで膨潤する。
(2) そばデンプンからブタノール法に準じてアミロースを分離するさいに, はじめイソーアミルアルコールとの複合体として分離を行なうと, 収量よく分離できる。そのさいにアミロースのヨード親和力は6回再結後に19.1に達し, 7回後でもほとんど変わらないので少なくとも6回は繰り返す必要がある。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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