栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
薄層クロマトグラフィーによる肉類の簡易迅速鮮度判定法
田中 ツネ新井 健一斎藤 恒行
著者情報
ジャーナル フリー

1970 年 23 巻 2 号 p. 127-129

詳細
抄録

1. TLC法によってヌクレオチド区分からヌクレオシド, ベース区分を分別しその量を測ることによってK値 (鮮度判定恒数) を測定しようとした。
2. TLC法によれば, ごく少量 (筋肉の等量のHClO4抽出液0.016-0.024ml) の試料があればK値の測定ができる。
3. TLC法によって得たK値は, 従来用いられてきたイオン交換クロマト法による鮮度判定のK値と非常によく一致した。
4. K値の測定に要する時間は2時間たらずであってイオン交換法に比較するとはるかに迅速, 簡便であり, かつ酵素法よりも経済的である。
5. 市販の肉類10種についてK値を測定した。

著者関連情報
© 社団法人日本栄養・食糧学会
前の記事 次の記事
feedback
Top