1970 年 23 巻 2 号 p. 127-129
1. TLC法によってヌクレオチド区分からヌクレオシド, ベース区分を分別しその量を測ることによってK値 (鮮度判定恒数) を測定しようとした。
2. TLC法によれば, ごく少量 (筋肉の等量のHClO4抽出液0.016-0.024ml) の試料があればK値の測定ができる。
3. TLC法によって得たK値は, 従来用いられてきたイオン交換クロマト法による鮮度判定のK値と非常によく一致した。
4. K値の測定に要する時間は2時間たらずであってイオン交換法に比較するとはるかに迅速, 簡便であり, かつ酵素法よりも経済的である。
5. 市販の肉類10種についてK値を測定した。