栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
反応液の吸光度の変化
リボフラビンとパラアミノサリチル酸との反応 (第1報)
大村 浩久池田 忠輝飯尾 雅嘉西沢 天善堤将 和
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1971 年 24 巻 7 号 p. 378-381

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抄録
適当な割合でPASとFMNとを反応させると反応液の可視部における吸光度は増加し, その程度は少なくも試験した330mμないし400mμの範囲では短波長側ほど大きかった。これはFMNのほかRFにおいても同様にPASと反応するものと観察されたがFADとPASでは類似の変化は認められなかった。
この吸光度の増加はアルカリ側あるいは高温において大きく, また反応時間に比例した。鉄, 銅, マグネシウムなどの金属イオンが共存した場合, 可視部においてはほとんど影響はないが紫外部の吸光度は低下した。しかも吸光度の変動曲線はほぼ同じ形を示した。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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