抄録
食物摂取と健康状態との関連性について, 企業に働く男性236名, 女性317名を対象として, 食物摂取調査および東大式新健康調査票 (The Todai Health Index) を用いて検討した。
1) 食物摂取得点が高ければ体位もバランスのとれた標準型となり, 低ければ太りすぎ, やせ型が増加していた。
2) 食物摂取得点が高ければインスタント食品の摂取も少なく, 食物摂取調査による健康状態も良好であった。
3) 家庭もちは独身者より, 独身者は独り住いより家族と同居のほうが食物摂取得点は高かった。
4) THIにおける健康状態において, 攻撃性と虚構性をのぞき, 食物摂取得点が高ければ健康上に関する訴えが少ないという関連性がみられた。