栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
救荒食品の研究第16報
ヒガンバナ澱粉について
岩田 久敬橋野 旻上田 和典
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1954 年 7 巻 3 号 p. 115-117

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抄録
1. ヒガンバナの鱗莖に冬から春にかけて最も充實し粗濫粉含量が多くなつた。
2. 生鱗莖の粗澱粉分析値は20%内外であつたが, 澱粉採取量は多くて約7%に過ぎなかった。然し4日間8回の水洗で良質無毒の澱粉を得た。
3. 生鱗莖をそのまま薄い鹽酸で分解してカラメル化すれば生原料重の約10倍量の醤油樣液を得, かつ無害であることを知つた。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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