日本栄養・食糧学会誌
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若年男子におけるナトリウムおよびカリウムの摂取と尿中排泄に関する実験研究
山上 雅子金子 哲也西山 勇
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1986 年 39 巻 6 号 p. 501-505

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抄録
健康な男子5名を被験者とし, 同一の食事をとらせつつ, 発汗を伴うような身体活動を避けて5日間生活させ, その間, 就寝中を除き2時間ごとに採尿した。NaおよびKの排泄状況を食品成分表を用いて算出したNa事よびKの摂取状況との関連において検討した。その結果以下の知見を得た。
1) 単位時間当たりのNaおよびKの尿中排泄量, Na/K比 (mEq/rnEq) および尿中NaおよびK濃度には明らかな日内変動が見られた。
2) 実験期間3日めの朝食からNa摂取量を著減させたところ, 約5時間後の生成尿からNa排泄量が減少し始めた。また, 4日めの朝食からNa摂取量を増加させたところ, 約5時間後の生成尿からNa排泄量が増加し始める傾向が見られた。
3) 実験期間中のNaおよびK摂取合計量に対する尿中排泄量の割合は約60~80%にとどまった。また, Na排泄量は摂取に一定時間の遅れをもって並行的に変化するのではなく, 数日前の摂取レベルと数時間前の摂取レベルとの複合的反映と考えられる。
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