日本栄養・食糧学会誌
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ラット小腸の内在神経叢
抗S-100bタンパク質血清を用いた免疫組織化学法と Champy-Maillet (ZIO) 法による構造の研究
鈴木 道子
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1992 年 45 巻 1 号 p. 39-47

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抄録

ラット小腸の内在神経叢の構造を, 免疫組織化学法とChampy-Maillet (ZIO) 法により検討した。
1) ラットの小腸壁は, 粘膜, 粘膜下組織, 筋層, 漿膜に固有の神経叢をもつ。
2) ラット小腸の内在神経叢は, エンテログリア細胞とエンテロニューロンからなる。内在神経叢は, 神経節, 神経束, 自律神経基礎網を構成要素とする網目である。
3) ラット小腸の筋層間神経叢は, 細長い大きい神経節をもつ。1次神経束から分枝する2次神経束は少ない。自律神経基礎網は, 疎な網目を呈する。
第45回日本栄養・食糧学会総会 (1991年5月10~12日, 京都) において, 本研究の一部を発表した。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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