日本栄養・食糧学会誌
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ヒト混合唾液量の簡易測定法
料理に添える香味料と唾液分泌との連関 (第1報)
立屋敷 かおる今泉 和彦清水 由紀子
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1992 年 45 巻 2 号 p. 117-122

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抄録

唾液分泌現象に対する料理に添える吸い口やつま等の香りや盛り付けの影響を体系的に明らかにするため, ほぼ日常の生理レベルの状態にあるヒトの唾液量を脱脂綿を用いて簡便に測定する方法を検討した。そのために, 健康な女子の学生を被験者としてしらべた。その結果, 唾液量を脱脂綿を用いてほぼ生理レベルの状態で測定する至適条件は, 次のようであった: 脱脂綿のサイズ=3×3~4×4cmのサイズの正方形; 唾液採取時間=2分; 採取間隔=4分。本法は, 簡便で, しかも再現性があり, 同一個人の唾液量を1シリーズの実験で種々の条件において測定するのに適していることを示した。また, 本法を用いて, 唾液が『出る』または『出ない』と意識したときには, 唾液量が変動することを併せて報告した。

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