日本栄養・食糧学会誌
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オリゴ糖のラットのガラクトサミン肝障害発症に及ぼす影響
Binbin WANGCHENG Chewchuang江頭 祐嘉合太田 剛雄真田 宏夫
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1995 年 48 巻 3 号 p. 181-187

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抄録
4週齢のウィスター系雄性ラットを用いて飼料中のオリゴ糖のガラクトサミン肝障害発症に及ぼす影響について検討した。<BRガラクトースを含んでいるラクチュロース, ラフィノース, 2種のガラクトオリゴ糖 (以上ビフィズス菌増殖因子), ガラクトースおよびラクトースにガラクトサミン肝障害発症抑制効果が認められた。
同じビフィズス菌増殖因子であるフラクトオリゴ糖とグルコマンノオリゴ糖にはこのような効果が見られなかった。ビフィズス菌増殖因子が必ずしもガラクトサミン肝障害発症抑制効果を示さない場合があった。
ガラクトサミン肝障害発症抑制にはオリゴ糖中あるいは単糖としてのガラクトースが深く関与していることが明らかにされた。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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