日本栄養・食糧学会誌
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ブラックマッペのグロブリンの性質
吉田 恵子四十九院 成子福場 博保田所 忠弘前川 昭男
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1997 年 50 巻 1 号 p. 73-76

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抄録
1) ブラックマッペグロブリンは, 沈降係数8Sのタンパク質からなり, 11Sタンパク質は, アルカリ性でゲル濾過を行ったときのみ認められたことから, 本来存在するタンパク質ではなく, 8S成分が解離会合して生成したものと推察される。
2) 8Sグロブリンは糖タンパク質であり, 2.5%のマンノースと, 0.047%のグルコサミンを含んでいた。
3) 8SグロブリンはSDSにより分子量55,000, 45,000, 33,000の3種類のサブユニットに解離したが, これらの結合にS-S結合は関与していないことが推察された。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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