2023 年 35 巻 1 号 p. 538-542
健康起因による交通事故が増加傾向にある.発作などドライバの体調急変による事故を予防するために,呼吸や心拍などのバイタル情報を日常的に計測して,その兆候を早期に捉えることが重要である.本研究では,ドライバの心身状態を運転中を含めて日常的に把握するために,簡便・安価な方法として小型の加速度センサを用いた呼吸計測の方法を検討した.具体的には,ドライバの腹部に加速度センサを装着し,呼吸運動に伴う加速度波形を取得した.得られた波形を複数の周波数分解能で周波数解析することにより,呼吸数を精度よく抽出する方法を提案した.また,従来の伸縮式センサを用いた場合と呼吸数の計測結果を比較し,提案手法の妥当性を検討した.