日本口腔腫瘍学会誌
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シンポジウム3「口腔がん検診〜マネージメントとアセスメント〜」
大分県における口腔がん早期発見活動:いかにして口腔がんに対する住民の関心を高めるか
河野 憲司
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2017 年 29 巻 3 号 p. 111-119

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抄録

大分大学医学部附属病院歯科口腔外科は現在,大分県内の5つの市とひとつの事業所で,口腔がん検診を行っている。これらの検診で2008年〜2016年の間に延べ5,069人を視診と触診により診察し,口腔がん7人(0.14%),口腔白板症133人(2.62%)を発見した。われわれは口腔がん集団検診を,口腔がん死亡率を低下させるための活動,ならびに口腔疾患に対して住民の関心を高めるための啓発活動として捉え,他の口腔がん啓発活動と並行して実施している。現時点で当科を受診する進行口腔がん患者の比率にあきらかな低下は認めていないが,今後,口腔がん検診を含めた啓発活動を長期的に継続し,その効果を検証する必要がある。

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© 2017 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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