2018 年 30 巻 3 号 p. 116-122
口腔癌,特に舌癌に対する組織内照射はその優れた治療成績と機能温存の点から,根治的治療の一つとして挙げられる。これまで,低線量率組織内照射が中心として用いられてきたが,医療従事者の被曝や線源供給などに問題があった。高線量率組織内照射はこれらの問題を解決することが可能である。今回われわれは,口腔癌に対する高線量率組織内照射の利点,舌癌に対する高線量率組織内照射の治療方法,舌癌に対する高線量率組織内照射の治療成績,高線量率組織内照射におけるCTを用いた画像誘導小線源治療対応鉛入りスペーサについて報告する。