抄録
【目的】JPACを用いて小児喘息の長期管理コントロール状態を評価した.また保護者が把握できない潜んだ昼間症状(特に運動誘発喘息)に着目した設問を新たに加えた独自追補版JPACを作成し,その有用性を検討した.
【方法】小児科外来で長期管理中の喘息患者とその保護者を対象にJPACによるコントロール状態と治療ステップの判定を行い3ヶ月間の経時的変化を検討した.昼間症状について加えた3つの設問項目については直接患者本人から聴取した.
【結果】1回目341例,2回目163例,3回目136例から回答が得られ,3ヶ月経時的に調査できたものは129例であった.治療ステップは1回目よりも3回目の方が高くなり,コントロール状態は完全コントロールが増加しコントロール不良が減少した.昼間症状については保護者からの聴取で「EIAなし」と回答した146例中,患者本人からの直接聴取では23例(15.8%)でEIAの存在が疑われた.
【結語】喘息の長期管理においてJPACの有用性が再確認され,更に昼間症状に着目した独自追補版JPACも有用であると考えられた.