日本小児アレルギー学会誌
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原著
出生当日に初回ミルクで蕁麻疹様皮疹を呈した牛乳アレルギーの1例
目黒 敬章下村 真毅森下 英明瀬戸 嗣郎木村 光明
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ジャーナル 認証あり

2016 年 30 巻 2 号 p. 178-183

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抄録
即時型牛乳アレルギーは, 通常生後2~3か月以降に発症し, 新生児期の発症は極めてまれである. 今回われわれは, 生後初めて摂取した乳児用牛乳調整粉乳 (以下, 普通ミルク) により, 蕁麻疹様皮疹を発症した新生児症例を経験した. 患児は正常分娩にて出生した正出生体重男児であり, 生後6時間で初回の普通ミルク10mlを与えたところ, 40分後に一部膨疹を伴う地図状の紅斑が胸腹部に出現した. 牛乳特異的IgE抗体は陰性であったが, 日齢7に実施した普通ミルクを用いた食物経口負荷試験においても, 20mlを摂取後3時間50分で膨疹を伴う紅斑が胸腹部に出現した. 生後4か月時で再度実施した普通ミルク負荷試験においても, 200ml摂取後30分で膨疹が出現した. 本症例では, 牛乳特異的IgE抗体が初発時は陰性であったが生後4か月で陽性化した. 皮疹の性状や発症時間, 臨床経過を考慮すると, 本症例の症状はIgE依存性の即時型アレルギー反応である可能性が高いと考えられる.
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© 2016 日本小児アレルギー学会
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