2018 年 32 巻 4 号 p. 723-727
「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン (JPGL) 2017」 において, 第3章 疫学には気管支喘息の有症率や合併症, 予後などの調査結果を最新のデータに更新し, これまで独立して章立てしてきた 「喘息死」 に関する疫学的データを合わせて記載した. さらに気管支喘息の入院患者数や喘息コントロールに関する調査結果も記載した. それにより, 日本における小児気管支喘息の動向がこの章だけで把握できるようになった.
JPGL2012からの大きな違いは, 日本でも小児の気管支喘息有症率の増加がみられなくなったことである. JPGL2000発刊以降, 小児の喘息死亡数や入院患者数は著しく低下し一定のガイドライン普及効果が感じられるが, 乳幼児期の対応などわれわれが解決できていない課題も疫学調査からみえてくる.