日本小児アレルギー学会誌
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解説:アレルゲン
昆虫
佐藤 幸一郎
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2020 年 34 巻 2 号 p. 280-290

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抄録

昆虫アレルゲンはその曝露経路により1)吸入によるもの,2)刺咬によるもの,3)接触によるものに大別される.1)としてはゴキブリが,2)としてはハチ毒が代表的アレルゲンとして知られている.ゴキブリ抗原は気管支喘息の重要なアレルゲンである.コンポーネントであるTropomyosinは汎アレルゲンであり,ゴキブリ間およびエビなどの甲殻類およびチリダニといった節足動物間での交差反応性を示し,食物アレルギーや舌下免疫療法の分野でも注目されている.ハチ毒には多種のアレルゲンが含まれ,アナフィラキシーの原因となる重要な抗原である.ミツバチ科及びスズメバチ科に大別され,ミツバチ科ではphospholipase A2やmelittinが主要アレルゲンとされ,他種のハチ毒との共通抗原性は少ない.一方で,スズメバチ科の主要抗原はphospholipase A1やantigen 5であり,異なる種類のハチに刺された場合でも同様の症状を呈する場合がある.以前より,ハチ毒エキスによる免疫療法が行われている.

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© 2020 日本小児アレルギー学会
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