小児歯科学雑誌
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原著
混合歯列期小児の側方滑走運動時における咬合接触状態の変化
小山 和彦阪本 光伸長谷川 信乃田村 康夫
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2009 年 47 巻 3 号 p. 442-452

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抄録
混合歯列期小児の側方滑走運動時における咬合接触点数,荷重値および咬合重心の時系列的変化について検討されたものは数少ない。そこで,成人被験者を対象に姿勢が咬合状態に及ぼす影響について検討した後に,混合歯列期小児の側方滑走運動時における咬合接触関係について観察した。その結果,アップライト姿勢,仰臥位共に咬合接触面積は,咬合第1 接触から咬頭嵌合位にかけて経時的に増加するが,咬合の左右バランスは,アップライト姿勢の方が仰臥位よりも早期に安定する傾向が認められた。混合歯列期小児のocclusion time, disclusion time は成人よりも短く,側方滑走様式は主に片側性平衡咬合を示すが,両側性平衡咬合を示す者もみられた。混合歯列期小児ではdisclusion time とオーバーバイト,オーバージェットとの有意な相関はみられなかったが,disclusion time と荷重値の変化との間には有意な負の相関が認められた。混合歯列期小児における側方滑走運動時の平衡側咬合接触点数変化率および荷重値変化率は,滑走運動前半の変化率が小さく,滑走運動後半の変化率が大きかった。また混合歯列期小児の咬合重心位置は,滑走運動前半よりも後半に大きく移動する傾向が認められた。 以上のことから,混合歯列期小児の側方滑走運動時における咬合接触状態の変化は,上下顎歯の咬耗に伴う咬合小面の増大や上下方向への移動が小さいといった顎運動の特徴を反映し,成人の側方滑走運動時の咬合接触関係とは異なることが明らかとなった。
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© 2009 日本小児歯科学会
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