小児歯科学雑誌
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総合病院における小児歯科医療の実態調査
1.外来患者の実態と処置内容
近藤 義郎土屋 友幸
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1982 年 20 巻 1 号 p. 158-164

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抄録
総合病院における小児歯科の実態を把握する目的で,昭和54年6月より56年2月までに新患として,トヨタ病院小児歯科外来を受診した小児を対象にして調査した.
調査項目は,患児の年齢別,性別頻度,初診時の疹痛,腫脹,全身疾患の有無,ならびに処置内容である.その結果を要約すると,以下の様である.
1)来院患児1255名中,男児603名,女児652名であり,平均年齢はともに5歳6カ月であった.
2)初診時の疹痛は25.2%,腫脹は12.3%,全身疾患は27.9%に認められた.
3)処置内容は,充填処置が最も多く64.0%であり,以下抜歯処置28.4%,予防処置24.1%,歯髄処置22.9%,感染根管処置18.8%,全部被覆冠処置13.1%,保隙処置9.2%,外科処置6.9%の順であった.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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