小児歯科学雑誌
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BIS-GMA系小窩裂溝填塞材の検討(その1)
稗田 豊治矢尾 和彦神原 修梶本 祐一郎
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キーワード: 小窩裂溝填塞
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1983 年 21 巻 1 号 p. 18-23

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抄録
小窩裂溝填塞材Teethmate,White SealantおよびDeltonの特性を知るために硬化時間,流れおよび滴下量を測定し,Teethmateについては平均年齢8歳10ヵ月の患児19名の上下顎大臼歯39歯を対象として1ヵ月間の臨床試験を行った.
1)混和したレジンの流れた距離は,Deltonが最も長く,次いでTeethmate, White Sealantの順に短かくなることが判った.
2)硬化終了時間は三者とも同様であったが,硬化開始時間はWhite Sealantが最も早く,次いでDelton, Teethmateの順に遅くなることが判った.
3)滴下量はDeltonの場合は等量であるが,White Sealantではユニバーサル液が多くなり,Teethmateではキャタリスト液が多く出る傾向を認めた.
4)1ヵ月間の臨床試験の結果,Teethmateの完全保持率は85%であったが,頬面溝を除外した場合は95%であった.5)口腔粘膜,歯肉への為害性は全く認められなかった.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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