小児歯科学雑誌
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音刺激に対するタッピング運動リズムの正確性について
笹井 浩司田村 康夫吉安 高左郎篠田 圭司宮田 友晴伊藤 裕一郎市橋 正昭岡本 義正吉田 定宏
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1987 年 25 巻 3 号 p. 614-617

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抄録
小児期は成長,発育段階にあり,成人に比べ一般的に運動能力の点で劣っているといわれている。しかし,顎運動に関して小児を被検者とした場合,中でもタッピング運動は低年齢児にも比較的容易に行うことができるとされているため,小児歯科の分野でも広く用いられる。今回筆者らは乳歯列期小児から成人まで40名の被検者を4グループに分け,メトロノームによる音刺激を与え,その咬合音を検討することにより,刺激に対してどれだけ正確にタッピング運動が対応できるか,成長,発育の観点から検討する目的で本実験を行った。その結果,乳歯列期小児においてはそのタッピングの正確性および安定性に関して,最も不安定であったが,増齢に伴い運動能力の獲得が進むにつれ,各々の向上が認められた。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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