小児歯科学雑誌
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東京都幼児基礎栄養調査について
-第1報 特に齲蝕,歯列・咬合異常,食べ方の状態について-
高梨 登納谷 賢一益守 真木雄中野 潤三郎大浜 綾子平田 順一赤坂 守人
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1989 年 27 巻 3 号 p. 708-715

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抄録
昭和62年9月に実施した,東京都幼児基礎栄養調査の東京都内及び都下の保育園,幼稚園各6園の3歳児-6歳児1235名の資料をもとに,「乳歯齲蝕罹患状況」,「歯列・咬合異常」,「食べかたの状況」について,年齢別,及び保育園児と幼稚園児の比較などについて,他の同種の調査報告と比較検討し,以下の結果を得た。
(1)本調査の4歳児の齲蝕罹患者率69.6%,一人平均df歯数4.7本は,厚生省全国調査の昭和62年度の齲蝕罹患者率83.4%,昭和56年度の一人平均df歯数6.1本より低かった。
(2)保育園児に比べ幼稚園児に齲蝕罹患が高く,特に多数歯齲蝕を有するものが多かった。
(3)歯列・咬合異常は,3歳~6歳児全体において,過蓋咬合12.9%,開咬11.4%,切端咬合10.7%の順で頻度が高かった。
(4)食べ方の調査では,“堅いものでも好んで食べますか”の設問の回答では,“軟らかいものを食べたがる”が10.4%と高く,特に,“食べにくいものでもよく食べますか”では,“嫌がって食べない”と回答したものが,全体の17.1%にみられ,この傾向は幼稚園児に多く見られた。
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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