小児歯科学雑誌
Online ISSN : 2186-5078
Print ISSN : 0583-1199
ISSN-L : 0583-1199
自閉症ならびに自閉的傾向児の歯科受診協力判定質問表の有効性についての検討
森主 宣延福島 真弓堂地 正子北見 ひろ子
著者情報
ジャーナル フリー

1989 年 27 巻 4 号 p. 985-992

詳細
抄録
この研究の目的は,先に報告した自閉症児の歯科治療に対する歯科受診協力性を判定する判定質問表の有効性を確認することである。
対象者は,初診,再診者の自閉症児55名である。この研究から次の結果が得られた。
1.歯科受診協力性判定質問表の有効性は,協力判定表による判定スコア値とー歯科受診外部行動との高い一致率(87.0%)から示唆された。
2.判定スコアー値4の患者は,非協力と評価することが妥当であることが示された。
3.協力性判定質問表の使用年齢は,4歳から12歳まで可能であることが示唆された。
4.協力性判定質問表の有効性は,協力性判定スコアー値と歯科受診に関係する状況下の外部行動との関係からも裏づけられた。
著者関連情報
© 一般社団法人 日本小児歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top