小児歯科学雑誌
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口腔内変化およびシーラント摩耗消失に関する研究
立川 義博中田 稔
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1994 年 32 巻 5 号 p. 995-1002

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抄録
シーラントが摩耗消失した場合の齲蝕抑制効果について検討するため今回の研究を行った.
研究に先立ち,ガラス・ビーズ摩耗試験によるシーラントの摩耗変化と口腔内における摩耗変化との類似性について,表面形状変化を比較することにより検討した.
次に,ガラス・ビーズ摩耗試験後の被験歯を観察し,シーラントが摩耗消失したのち,肉眼的に歯面の露出を認めた裂溝終末端部を頬舌的に切断し,その断面を観察した.
本研究により,以下の結果が得られた.
1)ガラス・ビーズ摩耗試験による摩耗は,シーラントと歯面の両者に生じており,特にその境界部付近が最も顕著に摩耗していた.この所見は,口腔内でのシーラントの変化に極めてよく類似していた.
2)摩耗変化の類似性から,ガラス・ビーズ摩耗試験は,口腔内におけるシーラントの経時的変化と同様の変化を実験的に作り出すのに適した方法であることがわかった.
3)シーラントが摩耗消失して露出した裂溝終末端部の歯面において,薄い一層のシーラントとレジン・タッグが存在していることが確認された.この所見から,シーラントが裂溝底まで完全に侵入している場合には,シーラントが肉眼的に摩耗消失したのちも齲蝕抑制効果は持続されると思われた.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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