1997 年 35 巻 4 号 p. 732-739
癒合歯や先天性欠如が発現することにより,歯列あるいは咬合関係に異常を惹起する可能性が先人により示唆されている。著者らは,1口腔に永久歯の癒合と永久歯1歯の先天性欠如を認めた2症例を経験し,文献的考察を加え歯科的検討を行った。
1.症例1は乳歯列期に_??__??__??_,_??_癒_??合__歯??B_のの先天性欠如が認められ,混合歯列期では_??__??__癒??_の合と2の先天性欠如を伴った症例であった。また症例1では父親に先天性欠如が認められたが,遺伝による癒合と先天性欠如との関連性は明確ではなかった。
2.症例1の_??__??__??冠_歯近遠心幅径を唇面癒合線で分割計測した結果2は平均値より-1S.D.小さい値を示した。
3.症例2は乳歯列時に_??__??__先??天_の性欠如を認め,混合歯列期となり_??__??__癒??合_のと2の先天性欠如を伴った症例であった。4.症例2の_??__??__??冠_歯近遠心幅径を唇面癒合線で分割計測した結果2,3ともに-3S.D.より小さい値を示した。