小児歯科学雑誌
Online ISSN : 2186-5078
Print ISSN : 0583-1199
ISSN-L : 0583-1199
検体郵送によるカリオスタット検査の有効性第1報検体郵送条件の検討
山本 誠二壺内 智郎金子 末子土肥 範勝中藤 尚子仲保 香織仲井 雪絵岡崎 好秀松村 誠士下野 勉
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 39 巻 5 号 p. 1100-1106

詳細
抄録
検体郵送による齲蝕活動性試験カリオスタット検査の有効性を検討するため,4つの異なる郵送方法を試み,通法と比較,検討を行った.
成人50人に対し,通法に従いプラークサンプルを綿棒にて同時に2本採取した.そして,この操作を1週間ごとに4回実施した.各回とも,1本の綿棒は通法に従い37℃ で24時間毎に72時間までカリオスタット値ならびにpH値の測定を行った.他の1本は,綿棒を乾燥しないように密封後郵送するもの(綿棒群),綿棒をアンプルに入れアンプルごと郵送するもの(アンプル群),綿棒を乾燥しないように密封後冷蔵にて郵送するもの(低温綿棒群),そして綿棒をアンプルに入れアンプルごと冷蔵にて郵送するもの(低温アンプル群)の4つの条件で郵送後,通法と同様な操作を行った.その結果,通法pH値と各郵送法pH値との間の相関係数を比較すると,低温綿棒群と最も高度の相関関係が認められた.
著者関連情報
© 一般社団法人 日本小児歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top