小児歯科学雑誌
Online ISSN : 2186-5078
Print ISSN : 0583-1199
ISSN-L : 0583-1199
幼若第一大臼歯に対する光硬化型グラスアイオノマーセメント系小窩裂溝填塞材の臨床評価
山本 健也佐々木 恵小島 寛三浦 真理松塚 育子小口 春久
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 41 巻 1 号 p. 105-110

詳細
抄録
北海道大学歯学部附属病院咬合系歯科小児専門外来で乳歯列期から口腔管理をしている小児を対象に,第一大臼歯に対する光硬化型グラスアイオノマーセメント(Fuji III LC®)を使用した小窩裂溝填塞処置の予後調査を行った.齲蝕抑制率は填塞後1年で99.0%,3年で95.2%と高い齲蝕予防効果を示した.しかしながら,咬合面以外の歯面に齲蝕の発症が多くみられたことから,未萌出裂溝部への追加填塞の必要性および近心面に対する予防処置の併用が幼若第一大臼歯の齲蝕予防に重要であることが示唆された.
著者関連情報
© 一般社団法人 日本小児歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top