2015 年 30 巻 2 号 p. 685-688
本研究は、介護現場における入浴介助者の体液喪失の程度と環境について、非侵襲的手法を用い分析し、入浴介助者に必要な補水量を明らかにし、補水の必要性を提言することを目的とした。その結果、施設、季節を問わず、介助者に1時間に約200mL程度の体液の減少が起きていた。自由飲水をしているにもかかわらず適切な補水ができていなかった。現場環境も高温多湿であった。本研究の結果から、安全な入浴環境を構築するには適切な補水と介助現場の環境改善を行うことが望ましいと考えた。