日本門脈圧亢進症学会雑誌
Online ISSN : 2186-6376
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総説
脾機能亢進症に対する肝移植の影響
—脾臓/肝臓容積比変化を中心に—
近森 文夫国吉 宣俊Seigo NishidaAndreas G. Tzakis河島 孝彦高瀬 靖広
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2010 年 16 巻 1 号 p. 26-30

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抄録
脾機能亢進症に対する肝移植の影響について脾臓/肝臓容積比(spleen/liver volume ratio: S/L ratio)変化を中心に検討した.肝移植後も脾腫と門脈側副血行路は改善するものの多くの症例で残存した.S/L ratioは血小板数とよい負の相関を示した.肝移植後S/L ratio > 0.35の場合< 0.35の場合に比べて血小板減少(<100×103/mm3)再発率が有意に高く(p < 0.01),S/L ratioは脾機能亢進症の良好な指標となることが示された.肝移植後の予後からみても,S/L ratioを下げ,門脈血行異常を是正しておくことは意義あることと思われた.
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© 2010 日本門脈圧亢進症学会
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