日本門脈圧亢進症学会雑誌
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症例報告
十二指腸上行脚の静脈瘤破裂に対してPTO+B-RTOが奏功した1例
佐上 晋太郎橋本 義政天野 始
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2012 年 18 巻 4 号 p. 177-182

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抄録
症例は61歳女性.原発性胆汁性肝硬変にて当科で加療中である.吐血にて当科受診.上部消化管内視鏡にて出血源は特定できなかったが,Dynamic CTにて十二指腸上行脚に静脈瘤を認めた.門脈血行動態評価のため経皮経肝門脈造影を施行し,供血路は上腸間膜静脈で排血路は左腎静脈であった.B-RTOを行う方針とし,排血路をバルーン閉塞後5% EOIを注入したところ,静脈瘤は再破裂.B-RTO単独では治療不能と判断し,供血路をバルーン閉塞し5% EOIを注入.注入後,硬化剤の停滞良好にて治療を終了.術後,ダブルバルーン内視鏡にて十二指腸上行脚に血栓化された静脈瘤を確認.以後,吐下血なく軽快退院となった.本例は通常内視鏡では到達不可能な十二指腸上行脚の静脈瘤に対して,B-RTO単独では治療不能であったがPTOを併用することで治療を完遂できた症例である.
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© 2012 日本門脈圧亢進症学会
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