日本門脈圧亢進症学会雑誌
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症例報告
左肝静脈拡張術が奏効したBudd-Chiari症候群の1例
大山 淳史高木 章乃夫安中 哲也川野 誠司藤原 寛康八木 孝仁岡田 裕之
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2017 年 23 巻 4 号 p. 268-274

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抄録

症例は40歳代,男性.Budd-Chiari症候群を合併した原発性胆汁性胆管炎として,当院外来通院中であった.腹水コントロールおよび食道静脈瘤治療目的に入院加療を繰り返していた.食道静脈瘤は周辺粘膜を含めて瘢痕化するも,狭細化した静脈瘤より出血を繰り返し,内視鏡治療に難渋するようになった.右肝静脈および中肝静脈が完全に閉塞し,左肝静脈も狭細化していることが,門脈圧亢進症に大きく影響していると判断され,画像上で唯一開存していた左肝静脈の拡張術を行った.術後に肝予備能と食道静脈瘤の著明な改善を認め,腹水も消失した.腹水の増悪および再発性食道静脈瘤破裂を繰り返していたものの,左肝静脈のみの拡張術後に門脈圧亢進が解除され,良好な経過をたどった病態であり報告する.

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© 2017 日本門脈圧亢進症学会
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