日本門脈圧亢進症学会雑誌
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腹腔鏡下肝生検から診断に至った若年発症の特発性門脈圧亢進症の1例
土岐 真朗佐藤 悦久村山 隆夫川越 圭田部井 弘一蓮江 智彦比嘉 晃二田内 優中村 健二青木 圭勝見 直也山口 康晴川村 直弘森 秀明高橋 信一
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2007 年 13 巻 3 号 p. 171-174

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抄録
症例は36歳女性.27歳時よりyGTP高値を指摘, 36歳時に検診にて胃静脈瘤を指摘されたため当院紹介受診となった.肝硬変症が考えられたが, 線維化マーカーの上昇は乏しく, ウイルス性肝炎や自己免疫性肝疾患が否定されたため, 精査目的にて腹腔鏡検査及び肝生検を施行した.結果, 特発性門脈圧亢進症の診断に至った.ごく軽度の白血球減少を認めたものの, 赤血球や血小板数の減少は認めず, 孤立性胃静脈瘤に対する治療目的にて, バルーン閉鎖下逆行性経静脈的塞栓術 (B-RTO) を施行し, 胃静脈瘤の明らかな縮小傾向を認めたが, 食道静脈瘤の発達が認められたため, 内視鏡的静脈瘤硬化療法を施行した.術後は経過良好である.若年での発症であり, 今後脾機能亢進症状に対する治療を検討していく必要もあると考えられた.門脈圧亢進症では本疾患を常に鑑別診断に挙げておくべきと考えられた.
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