日本門脈圧亢進症学会雑誌
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食道静脈瘤に対する撲滅結紮術後の供給路の血行変化と非再発率および非出血率の検討
松崎 浩司藤井 真理片桐 正人中野 茂蜂矢 朗彦三木 一正
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1999 年 5 巻 1 号 p. 19-23

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抄録
未治療の食道静脈瘤38例に対し, 内視鏡的静脈瘤撲滅結紮術 (eEVL) を施行した.撲滅結紮術は硬化剤を使用せずO-ringのみを平均38個用い, 静脈瘤部位のみならず地固め効果をねらい静脈瘤部位以外の食道粘膜も結紮する治療法である.本法施行後に食道静脈瘤は全例においてF0, RC (-) に改善した.治療後の経皮経肝門脈造影像 (PTP) では, 静脈瘤部位のみならず供給路の血流も低下していた.平均観察期間は1年4カ月, 最長観察期間は3年1カ月で, 3年1カ月の累積非再発率は72.9%であった.肝機能別の累積非再発率では, Child A群は3年1カ月で92.3%, Child B群は2年8カ月で75.0%, Child C群は2年5カ月で26.9%であった.Child C群はChild A群に比して有意に累積非再発率が低かった.治療後のPTPでは, 供給路がすだれ血管まで造影された症例は, 供給路が造影されない症例に比して有意に累積非再発率が低かった.累積非出血率は4年で97.1%であった.
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