日本小児血液・がん学会雑誌
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症例報告
肺転移の診断に18F-FDG-PET/CTが有用であった副腎皮質癌の一例
岡田 直樹藤澤 麗子伊藤 順庸佐藤 勝明渡邊 直人本野 望河野 美幸犀川 太
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2020 年 57 巻 3 号 p. 304-308

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抄録

小児期の副腎皮質癌は高頻度に再発を認める予後不良の稀な悪性腫瘍である.14歳時に下腿浮腫,クッシング徴候および男性化徴候を認め,機能性右副腎皮質癌と診断した.腫瘍切除とミトタン併用全身化学療法を行ったが,初発診断後より47ヶ月後と104ヶ月後に右肺転移再発を繰り返した.無症状の再発の検出に18F-FDG-PET/CTが有用であった.

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© 2020 日本小児血液・がん学会
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