日本小児血液・がん学会雑誌
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症例報告
再生不良性貧血患児に肺葉切除を施行した侵襲性肺アスペルギルス症の一例
野瀬 聡子奥山 宏臣佐々木 隆士長谷川 誠紀大塚 欣敏
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2022 年 59 巻 3 号 p. 319-323

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抄録

肺アスペルギルス症のなかでも,結節形成や空洞を伴う場合,抗真菌薬の局所および全身投与は無効であることが多く,外科的切除が選択肢となる.今回我々は,遷延性好中球減少下に発症した肺アスペルギルス症に対し肺上葉切除を行うことで,術後に臍帯血移植を施行し得た一例を経験したので報告する.

症例は12歳女児.再生不良性貧血に対する免疫抑制療法の施行中,持続する発熱と咳が出現し,胸部CT所見と血中アスペルギルス抗原陽性から肺アスペルギルス症と診断された.内科的治療の反応は不良であり,原疾患治療の停滞が危惧されたため,外科的介入となった.縦隔胸膜に強く癒着した肺上葉は空洞を形成しており,手術は空洞の完全切除のために左上葉切除術を施行した.空洞の内部には菌球を認めた.術後経過は良好で感染の制御が可能となり,術後33日目に臍帯血移植を導入し得た.

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© 2022 日本小児血液・がん学会
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