Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
症例報告
成人脊柱変形に対しInverted V-shaped Osteotomyを応用して矯正を行った1例―Combined Open-Closed Osteotomy(COCO)の試み―
林田 光正馬場 覚北出 一季播广谷 勝三川口 謙一岡田 誠司松下 昌史幸 博和中島 康晴前 隆男
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2020 年 11 巻 12 号 p. 1386-1391

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抄録

成人脊柱変形に対し,膝関節における骨切り術として知られるInverted V-shaped high tibial osteotomy(IVHTO)を応用し,3次元的に矯正可能で,かつ比較的簡便な骨切り方法であるCombined Open-Closed Osteotomy(COCO)を考案した.脊柱凹側の椎間を後方椎体間固定術の要領で開大(open)し,凸側の椎体を楔型に骨切りし閉じる(close)ことで矯正する.COCOは矯正の回転中心が椎体中央にあるため硬膜へ与える影響が少なく,手術侵襲が少ないと考えられる.今後脊柱変形に対する矯正骨切り術の選択肢の一つとなりうる骨切り方法である.

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© 2020 Journal of Spine Research編集委員会
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