Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
症例報告
101歳に対する腰椎固定術の経験
富村 奈津子川内 義久古賀 公明
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2020 年 11 巻 12 号 p. 1398-1402

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抄録

高齢化の進行とともに脊椎手術を受ける患者も年々高齢化している.症例は101歳女性.自宅で転倒し,腰痛を主訴に来院した.CT・MRIでL1椎体骨折を確認し,保存療法を行った.しかし受傷半年経過しても骨癒合は得られず,受傷1年1ヶ月後,遅発性麻痺が出現したため,L1椎弓切除およびTh11~L3後方固定術を施行し,良好な経過を得た.

高齢であるという理由のみで脊椎固定術が適応外になるということはなく,患者の全身状態,本人の意思,家族の理解,社会的背景等を考慮して手術適応は決定されるべきであると考えられた.

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© 2020 Journal of Spine Research編集委員会
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