2021 年 12 巻 8 号 p. 1035-1039
TF inside-out法ではしばしばexiting nerve損傷がみられることがあり,その対策としてoutside-in法の報告がある.我々は腰椎椎間孔内ヘルニアに対して,inside-out法を施行した12例(以下I群)とoutside-in法を施行した12例(以下O群)の手術時間,foraminoplastyの有無を比較した.O群で硬性鏡操作時間やexiting nerveを同定するまでの時間は長くなり,foraminoplastyを多く必要とした.本研究の結果からは,outside-in法のinside-out法に対する優位性は確認できなかった.