Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
短報
終末期患者における客観的指標のみによる予後予測の検討:生物学的予後スコアBiological Prognostic Score第2版を用いたがん予後予測の検証と非がん予後予測の後ろ向き研究
村上 真基荒井 進稲葉 裕

著者情報
ジャーナル フリー HTML

13 巻 (2018) 1 号 p. 57-62

詳細
本文(HTML形式) PDFをダウンロード (2520K) 発行機関連絡先
抄録

【目的】血液検査のみで構成されたがん患者用生物学的予後スコア(Biological Prognostic Score第2版)を終末期非がん患者の予後予測に応用することの適応と限界を検討した.【方法】後ろ向きに非がん入院患者のコリンエステラーゼ,血中尿素窒素,白血球数より予後スコアを算出し,カットオフ値で3群に分け,予測精度分析,生存解析,回帰分析を行った.【結果】がんと同じカットオフ値・予測生存期間における非がん患者204名の予後予測精度は,生存期間3週で正診率79%,9週で63%であった.特異度,陰性的中率は精度が高く,感度,陽性的中率は低かった.生存解析では3群間の識別は有意(p<0.05)であったが,回帰分析における回帰係数は有意ではなかった(p=0.43).【結論】非がんに対する本スコアを用いた予後予測では,予後良好の場合の予測精度は高く,慎重に用いれば臨床使用も可能であると示唆された.

著者関連情報
© 2018日本緩和医療学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top