Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
ISSN-L : 1880-5302
原著
緩和ケアについての市民・患者対象の啓発介入の実態調査
赤澤 輝和野末 よし子井村 千鶴森田 達也
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キーワード: 緩和ケア, 啓発, 地域
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2010 年 5 巻 2 号 p. 171-174

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抄録
緩和ケアの啓発介入として, 地域に一斉配布したリーフレット・冊子・ポスター(啓発用資料)の配布後の実態を明らかにすることを目的とした. 啓発用資料を行政施設104カ所, 図書館21カ所, 医療福祉施設132カ所の合計257カ所に送付した. 送付後216カ所(84%)に訪問し, 133カ所(62%)より調査同意を得た. 啓発用資料のいずれかが設置されていた施設は, 行政施設55%, 図書館100%, 医療福祉施設53%であった. ヒアリングでは, 【目的を理解して設置することの重要性】【配布場所に啓発の対象者がいないことがある】などの7つのテーマが抽出された. 緩和ケアの啓発介入として地域への啓発用資料の一斉配布は, 設置を目的とした場合, ある程度有効である. 効率良く情報を提供するためには, 設置場所管理者に目的を伝えることや対象者がいるか把握することなどが有用である可能性が示唆された. Palliat Car Res 2010; 5(2): 171-174
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© 2010 日本緩和医療学会
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