周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第11回
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シンポジウム B:双胎間輸血症候群
双胎1児死亡例の統計学的検討とその取り扱い方
進 純郎鈴木 俊治小川 秀臣邵 小光荒木 勤兼子 利彦
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p. 99-106

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抄録

 はじめに

 双胎1児死亡例の生存児に発症する合併症には多種のものが報告されているが,このうち脳病変の報告が近年多く認められるようになった。双胎1児死亡例そのものが少ないうえ,一絨毛膜性双胎は全双胎の約半数であるため,各施設における症例報告の集積はあるものの,現在までのところ大きな統計的検討が行われていないのが現状である。

 今回,我々は自験例およびわが国にて発表された文献をもとに双胎1児死亡例の発生頻度,生存児の予後について統計学的な検討を試みたので報告する。

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© 1993 日本周産期・新生児医学会
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