日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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エンハンサートラップラインを用いた重力感受細胞特異的発現遺伝子の解析
*永松 愛子村上 直子馳澤 盛一郎
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p. 465

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抄録
 根の重力屈性は、植物の生態形成・成長において不可欠な特性である。しかしながら、植物の重力感受と重力刺激の伝達機構は明らかにされていない。根のコルメラ細胞が重力を感受していることから、我々は、シロイヌナズナのT-DNAエンハンサートラップラインを用いて、コルメラ細胞において特異的に発現する遺伝子の探索を試みた。特異的発現遺伝子の単離は、コルメラ細胞特異的にGFP発現を示す7系統から行った。T-DNA (Gal4-GFP)の配列から、3セットのネストプライマーを設計し、tail-PCR法によって45本のT-DNA近傍断片を得た。2つの系統から得られた増幅断片は、それぞれMybファミリー転写因子、オーキシン誘導タンパク質を示す配列結果を示した。
 我々は現在、これらの当該遺伝子にノックアウトラインとプロモーター領域について解析を行っている。
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© 2004 日本植物生理学会
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