日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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D1蛋白質C末端アラニン残基(Ala344)をAsn, Asp, Gln,又はGluへ置換した酸素発生系の性質
*小野 高明水澤 直樹木村 行宏石井 麻子山成 敏広中澤 重顕
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p. 622

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抄録
光化学系IIのD1蛋白質のC末端アラニン残基(Ala344)のα-カルボキシル基は酸素発生触媒中心のMn/CaクラスターのMnイオンの配位子として機能していると推定されている。本研究ではC末端アラニンを系統的にアスパラギン(An)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン(Gln)、グルタミン酸(Glu)に置換し、これらの置換による側鎖の構造、電荷の有無が酸素発生にどのような影響を与えるか検討した。弱光下では全ての変異体が光独立栄養的に生育(Gln > Glu = Asn > Asp)するが、強光下ではGln変異体のみが成育可能であった。Gln変異体は正常に近いESRS2マルチライン信号、S2/S1FTIR 差スペクトルを示した。他の変異体ではMnクラスターのカルボキシル配位子の対称伸縮振動に特徴的な変化が見られた。短く、電荷を持った側鎖はスペクトルへの影響が大きく、D1蛋白質のC末端α-カルボキシル基がMnの配位子として機能しているとする推定と一致していた。
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© 2005 日本植物生理学会
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