日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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乾燥・低温・塩ストレス応答に関するsmall RNAの探索および機能解析
*松井 章浩神沼 英里金 鍾明中嶋 舞子諸澤 妙子佐藤 将一栗原 志夫豊田 哲郎篠崎 一雄関 原明
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p. 081

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抄録
近年、非常に多くのタンパクをコードしないRNAが転写されることが明らかになりつつある。small RNAは20-25塩基のタンパクをコードしないRNAで、mRNAの切断、DNAメチル化、ヒストン修飾を介して、自身の配列や配列相同性をもつ遺伝子の転写の抑制に関与すると考えられている。これまでに数万種類のsmall RNAがモデル植物のシロイヌナズナを中心に単離同定されてきた。このうち幾つかのsmall RNAは形態形成・ホルモン応答などの様々な局面でその重要性が示されているが、植物のストレス応答における役割については、まだほとんど明らかになっていない。私たちは植物の乾燥、低温、塩などの環境ストレスへの応答機構を解明するため、ストレス応答におけるsmall RNAを介した制御に注目し研究を進めている。乾燥、低温、塩などのストレスやABA処理をした植物および無処理の植物から抽出したsmall RNAを454 Life Sciences社の高速シーケンス技術を用いて大量配列解析を行った。今回得られたデータや既知のsmall RNAのデータベースを基にしてストレス応答性のsmall RNAを探索し、ノーザン解析を行い、これまでにストレス応答性のmiRNAを10個同定した。現在、同定した新規のストレス応答性miRNAに関して機能解析を進めている。
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© 2007 日本植物生理学会
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