日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナにおけるIDDファミリー遺伝子の機能解析
*津金 絹枝木嵜 暁子
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p. 679

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抄録
トウモロコシの花成を制御する遺伝子,INDETERMINATE1(ID1)は4つのジンクフィンガーを含むタンパク質をコードしており,高等植物にのみ存在する遺伝子ファミリー(IDDファミリー)を形成している.IDDファミリー内では,ジンクフィンガーを含む約200アミノ酸残基の領域(IDドメイン)が,よく保存されている.我々はいくつかのIDDファミリーにおいて,IDドメインによって11塩基の特異的な塩基配列に結合することを示しており,このことはIDDファミリーが転写因子であることを示唆した.
これまでのゲノム解析により,トウモロコシでは16,イネでは14,シロイヌナズナでは16のIDDファミリー遺伝子があることが明らかになった.しかし,トウモロコシのID1以外のファミリー遺伝子の機能は明らかになっていない.
そこで,我々はシロイヌナズナのIDDファミリー遺伝子の機能を明らかにするために,各ファミリー遺伝子の発現様式を解析するとともに,過剰発現体およびRNAiにより発現を抑制した形質転換体を作製し,その表現型の解析を行った.これらの結果をもとに,シロイヌナズナにおけるIDDファミリー遺伝子の機能を考察する.
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© 2007 日本植物生理学会
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