日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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Agroinfiltration法を用いた二本鎖RNA結合タンパク質のRNA silencingにおける機能解析
*岡田 亮清田 依里平栗 章弘中澤 悠宏森山 裕充福原 敏行
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p. 793

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抄録
植物では、RNA silencingは遺伝子発現制御機構やウイルス防御機構として働いている。これに対し、多くの植物ウイルスはRNA silencingに抵抗する手段であるsilencingサプレッサーをコードしていることが分かっている。このウイルスのsilencingサプレッサー効果の検出方法としては、Nicotiana benthamianaにおけるagroinfiltration法が広く用いられている。この系で、Arabidopsis thaliana においてsilencingに関わるとされている2本鎖RNA(dsRNA)結合タンパク質(DRB4)を調べてみると、ウイルスサプレッサー(HC-Pro)と同様な結果が得られた。A. thalianaには、DRB4を含めて5つのDRBタンパク質が存在しているが、その多くは機能がよく分かっていない。そこで、これらのタンパク質についてもこの系で実験を行い、silencingへの影響の有無を調査している。また、DRBファミリーと同様にdsRNA結合モチーフを持つが、機能が未知であるRNase III様タンパク質、RTL2についても調査している。
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© 2007 日本植物生理学会
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