日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ホウ素過剰に感受性のシロイヌナズナ変異株の同定と解析
乾(辻本) 弥生*藤原 徹
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p. 915

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抄録
過剰のホウ素は生物一般に毒性を示すが、その機構には不明な点が多い。我々は毒性の発現機構としてこれまでにスプライシング阻害がおこることを発表してきたが、今回は新たなアプローチとして、シロイヌナズナのホウ酸過剰条件での生育抑制を指標にした変異株の検索と解析を行ったので報告する。
シロイヌナズナのCol-0を様々な濃度のホウ素を含む培地で栽培したところ、3 mM程度のホウ酸を含む培地で根の伸長がある程度抑制されることがわかった。エチルメタンスルホン酸で処理したM2種子を2万株程度、3 mMのホウ酸を含む培地で栽培し、根の伸長に異常が見られた系統を選び、通常濃度のホウ酸(0.03 mM)を含む培地で根の伸長が回復するものを選抜したところ、一次スクリーニングで約100系統得られた。これらの中から、表現形の強さ、後代での表現型の確認、Col-0系統とのF2での分離等の結果を基に、7系統を選びマッピングを進めている。これらの系統は、通常濃度のホウ酸(0.03 mM)を含む培地では野生型株と同等の根の伸長を示すが、3 mMのホウ酸を含む培地では根の伸長が異常で、強い表現型のものでは、野生型株の20%程度しか伸長しなかった。これらの変異株は少なくとも4つの異なる遺伝子座に変異を持っており、生育試験や原因遺伝子の同定を進めている。
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© 2007 日本植物生理学会
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